<Mbira dzavadzimuに関して 良くあるご質問に対する回答>
アフリカ市のMBIRAは製作者からの直接買い付けですから問屋などを一切通さないので 各地を転々とするうちにチューニングが狂ってしまうなどということはありません。
マベンベというのはスタンダードとは全く別の並び方をしたチューニングです。これはガンダンガとも呼ばれます。
(厳密にはマベンベとガンダンガは違うと主張する現地プレーヤーもいます)
スタンダードとマベンベチュ-ニングの関係は西洋音楽のメジャーとマイナーのようなものです。
スタンダードで明るい曲はマベンベでは暗めになり、スタンダードで暗い曲はマベンベでは明るくなります。もちろん初心者の方もどちらでも弾くことはできます。
MBIRAのチューニングについてですが スタンダードチューニングというのは鍵盤の並び方を示しています。(ちなみにスタンダードチューニングというのは この最も一般的な並び方を統一する名称が現地では無いために このサイトが考案したオリジナルのネーミングです。)
ガリカイ氏などは それをキーごとに細分化し それぞれを独自のネーミングをつけて呼んでいるわけですが もちろん一般的には全く通用しない名前で、他のプレーヤーにそれらのチューニング名を言っても不思議がられるだけです。例えば、厳密にはガリカイ氏のNhemamusasaとmahororoの並びは少し異なるのですが、他のプレーヤーにそれらを見せても皆スタンダードなものとして捉えます。
このサイトで扱っているガリカイMBIRAはすべて 彼のところで言うネマムササチューニングです(中央のキーがA#)。彼のところで作られるほとんどのMBIRAはこのチューニングです
スタンダードチューニングのキーの高いものをニュチ(蜂)と呼ぶこともありますし、それ以外にも独特のキー配列と低い響きをもったDanbatsokoなどがありますが 広く一般的なチューニングはニャマロパ(=最も一般的なもの=スタンダードチューニング)とマベンベの2種類しかないと思ってください。この2種以外は全くメジャーではありません。
ちなみに現地で普通に売られているMBIRAは、お土産MBIRAも含め ほぼ100%スタンダードで、それ以外は個別にMBIRAメーカーに注文するのが一般的です。
MBIRAの音色は木材の質に影響されますが、使われる木材も全てMBIRAにとって最良の広葉樹(ほとんどがムクワ)に限定しています。針葉樹をつかった、いわゆる「お土産MBIRA」ではありませんのでご安心下さい。
(お土産MBIRAにも良いものがありますので、売り出す際は「お土産MBIRA」と記載します)
MBIRAというものはカリンバよりはキーが硬いものということもご承知下さい。
そうでなければ あの深い音はでないのです。
しかしキーの硬さにはすぐに慣れると思います。ちなみに私は自分より手の小さい男性を見たことがないくらい手が小さいですし、指の力もあまりありませんが、大きなMBIRAも弾きます。ようは慣れです。
MBIRAはデゼに入れて弾く場合、デゼにヒモを付けて首にかければ手でMBIRAを支える必要がないので 穴に入れている右手の小指は痛くなりません。
MBIRA単体の場合は慣れが必要です。自分の一番弾きやすいポジションを探してください。
ホールの小指が当たる位置に発泡スチロールなどクッション性のある素材を貼りつけるというのも見栄えは悪くなりますが、一つの方法です。
MBIRAは日々メンテナンスをして育てていくものです。そうやっているうちにキーとキーを留めている部分が徐々にしっくりときて音が良くなっていきます。
キーが外れた場合はそのキーの上部を少し板より出して、飛び出た先端をペンチなどを使い板側にきもち曲げます。(目に見えるほど曲げてはいけません。あまり曲げ過ぎないように注意!)
先端があまり飛び出ない場合はハンマーを使い叩いて少しだけ曲げます。
そして再度そのキーをもとの位置にもどせば良いのです。ただしキーを曲げすぎた場合は今度はその左右のキーに影響がでるので加減が難しいのです。くれぐれも慎重に。(キーが山なりになってしまったものはチュ-ニングも難しくなるので)
キーが外れなくても変な音が混じり始めた場合は同じことをしますが、問題のキーを左右どちらかに ほんの少しずらしただけで治る場合が多いので まずそれを試みて駄目だった場合は外れてしまったキーと同じことをすると良いでしょう。
またキー下部の反り具合は、キーと一番下で接する鉄板部分を上から強く抑えながら先端のみペンチなどで調整します。
*メンテナンスは早めに経験するほうが良いです。
ご自身によるメンテナンスを恐れるあまり 小さい音でチビチビ弾いていては上達しにくいはずです。また不具合が生じた際メンテナンス出来ないでいると、気に入らない状態のままのMbiraを弾いているうちに弾かなくなってしまう可能性が高いです。
どんなMBIRAでも 必ずいつかは何らかの不具合が生じてきます。既製品の西洋の楽器ですら定期的なメンテナンスが必要なのですから 手作りの民俗楽器であるMBIRAはなおさらです。
メンテナンスには色々やり方があり アフリカ現地でも人それぞれ微妙に異なりますので、ご自身で色々な器具を試してみるのも良いと思います。(事実私の場合、おそらくアフリカでも誰も使ってないような器具を使用しています)
とにかく自分がやりやすいと思う方法がベストなわけです。必ずご自身でメンテナンスが出来るようになってください!
MBIRAは 音を出す素材の密度、張力、長さ、共鳴具の材質や大きさによって 様々な音を奏でます。
すると時々あるキーだけが余韻が少なかったり、逆に余韻が出すぎたり、
またはある音に違う小さな音が重なり2重なって そのキーだけが目立って金属的に聞こえたりする場合があります。
実際どのMBIRAにも多かれ少なかれこのような問題はあります。
キー全体と共鳴しているボディ本体との相性、問題のキーと付近のキー達とのバランスなど色々な原因が考えられますが、
タンザニアのカリンバなどはこの様な現象を解決するために中央に全く弾くことのないキーを幾つか置いています。その弾かれることのないキーが楽器全体の共鳴バランスを保っているのです。
しかしMbiraにはスペース的にそのようなキーを置く余裕はなく、基本的に問題は解決できません。元々MBIRAはDEZEの中に入れて弾く楽器なので そのような小さなことはあまり気にしないとお考え下さい。
古いMBIRAの音源などを聞くとアタック音が強調され余韻はあまり聞こえないのが分かります。もちろんMBIRA単体では綺麗な余韻がありますので癒しの音楽にも使えますが、元々は強烈なリズムをもつアフリカ民俗音楽を奏でる楽器であることをご理解下さい。
くれぐれも キーを全部外して組み立て直し自分で完璧な音にしよう!などとなさらないようにして下さい。1度バラバラにしたMBIRAを元に戻すのはかなり難しいです。原因が楽器全体の相性の場合、組み立て直してもまた同じような音がするはずです。
アフリカ市でお買い上げでないMBIRAでもお送り下されば こちらでメンテナンスいたします
状態によるのですが、あまり時間がかからない物の場合は2000円程度。状態の悪いものは3000円程度を予定しています。また稀に修復不可能なMBIRA(初めから完全でないお土産MBIRAや すでにかなり木材の上部が削れてしまっているものなど)の場合はお断りする場合もございます。
メンテナンスの内容は チューニングとキー表面の研磨が主なものです。
チューニングの場合、上記のお土産MBIRAのような初めから完全でないチューニングのMBIRAを正常なチューニングに直すことで逆にキーの列が凸凹になり弾きにくくなる場合もあります。良いMBIRAならそのようなことはめったにありません。
研磨については キーが古くなった方が外見的に好みと言う方のMBIRAは研磨いたしません。(個人的にもアンティークのMBIRAは研磨しない方が良いと思います)
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